逆転少女

年上の少女が年下の少女に弄ばれる小説を中心に書いています。※当ブログは性的表現を含みます。18歳未満の方は閲覧をご遠慮下さい。

Brave New World 五日目 1/4 

目覚めは良かった。
今朝は気分も優れている。
朝食もおいしく感じられた。
学校へ続く通いなれたはずの道も、今日はいつも以上に色付いて見える。
西田茜。
不思議な少女だった。
最初に会った頃は可愛らしい不思議な少女に過ぎなかった。
向こうがこちらに好意を抱いているのは分かっていたし、向こうもそれを隠そうとはしなかった。
自分も入学した当初は先輩の一人に憧れていたこともあった。
今度は自分が後輩に憧れられる存在になったのだ、と思った。
こちらも、茜に対しては好意を持っていた。
しかしそれは、あくまで先輩と後輩という関係の中での事だ。
それがいつしか怒り・恐怖の対象に変わり、今では自分にとってかけがえのない存在になりつつある。
茜の愛情表現は確かに変わっているが、自分への想いは本物だと思える。
自分も、彼女の気持ちに答えたいという想いが芽生えていた。
ただ、深いところまでは分からない。
その気持ちは先輩としての愛の延長線上にあるものなのか、自分の性癖を満たしてくれる相手として必要としているだけなのか。
もし西田茜個人としての彼女を好きになっているのだとしても、それは許される事なのか。
考えるべき事は沢山あったが、今はこの幸せな気持ちに包まれていたかった。

学校についてから、職員室へ鍵を取りに行く。
平日と違い、土曜日は部員が音楽室の鍵を開ける必要がある。
特別な理由がない限り、それは部長が行うというのがしきたりだった。
それは部員に対して権威を示すと共に、部長としての自覚を忘れないようにとの戒めも込められているらしい。
練習の開始時刻は9時。
時計の針は8時を少し回った所を指している。
部員はいつも20分を過ぎた頃から集まり始め、50分になる頃には大体全員が揃う。
音楽室で一人佇む。
部員が集まるにはまだ早い。
練習はおよそ2時間半で、12時前には解散になる。
それまでにはまだ大分時間があった。
なんだかそわそわする。
練習後、茜の部屋に行くことになっている。
足が地に着かない感じがする。
「気を引き締めろ、友子!」
そう言って自分の顔を手でパシパシ叩く。
コンクールの日は少しずつ近づいている。
部長の自分がこんなではいけない…
音楽室のドアが開いた。
「友子さん、おはようございます」
茜だった。
「今日はやけに来るのが早いわね」
「友子さんに会うのが待ちきれなくて」
そう冗談ぽく言う姿も可愛い。
「で、友子さんにお願いがあるんですが」
茜はバッグの中からピンク色の物体を取り出した。
「これ、付けて欲しいんです」
「これは…ローター?」
「飛びっ子っていって、リモコンで遠隔操作できるんです」
部活中にこれを付けていろという事か。
「却下」
茜の気持ちも分からないではなかったが、公私のケジメはつけなければならない。
「そう、ですよね…」
照れたような、申し訳なさそうな顔で俯く茜。
そんな彼女の耳元で囁く。
「部活の後で、たっぷりといじめてね?」
一瞬驚き、その後こぼれる様な笑顔で茜は頷いた。

数分後から他の部員も集まり始めた。
全員がそろったところで、内藤先生が練習内容を告げる。
さすがに三年生の顔は真剣そのものである。
その緊張感が伝わってきたのか、最近は下級生の目つきも変わり始めている。
練習が開始された。
平日はパート別の練習に重きを置いているのに対し、土曜日は全体練習が中心になっている。
音出しの後、軽くパート練習をしてから全体練習に入る。
時々内藤先生から指導が入り、対象の部員は頷きながらメモを取っていく。
全体的に、だいぶまとまってきたと思う。
ただ昨年の今頃と比較すると、納得のいくものではない。
これも部長である私の責任なのだろうか。
自分の置かれている立場と先代の偉大さを改めて思い知らされる。
三度目の通し練習が終わった後、休憩時間に入った。


部活の時間が終わった。
浮き足立つ気持ちを抑えつつ、後片付けを行う。
内藤先生が一日の総括を行い、その後解散となった。
そのまますぐに茜の家へ向かいたかったが、二人で居る所を他の部員に見られるのは何となく躊躇われる。
茜には悪いが、しばらく校内の何処かで時間を潰してように言った。
他の部員が全員帰るまで、私は内藤先生と話をすることにした。
先代の部長達と比較して今の自分に足りないものはどこなのか、どうすれば先代に追いつけるか悩んでいると打ち明けた。
先生は真剣に耳を傾けてくれる。
そして優しく、しかし的確な表現でアドバイスしてくれた。
そんな先生に感謝するとともに、この人にもあんな一面が、と考えてしまう。
普段の先生とあの時の先生は確かに同じ人物であるはずだった。
イメージが重ならないというより、重ねていいのだろうかと思ってしまう。
重ねてしまった時点で、自分の中での内藤先生は大きく変わってしまうに違いなかった。
そして、彼女の持つ性癖は確かに私にもあるのだ。
ただ、それでも今はそれを否定する気にはなれない。
一度認めてしまった感情はあまりにも魅惑的過ぎた。

「友子さん、待ちくたびれましたよぅ」
茜が膨れっ面をしている。
「ごめんごめん。先生との話が長引いちゃって」
とりあえず、他の部員は皆帰ったようだ。
「お腹すいたわね。何か食べて行きましょうか」
「あ、私今日もお弁当作ってきたんです」
土曜日にお弁当というのも変な気がしたが、茜はそうしても一緒に食べたかったらしい。
茜の家へと向かう途中、公園があった。
そこで、子供達のはしゃぐ声を聞きながらのんびりとお弁当を食べた。
[ 2008/02/27 18:46 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

Brave New World 五日目 2/4 

茜の家は閑静な住宅街にあった。
やや大きめな家で、どことなく品を感じさせる。
庭の手入れも行き届いていた。
「ただいまー」
「おじゃまします」
茜に続いて玄関をくぐる。
奥から一人の女性がやってきた。
茜の母親だという事は一目で分かった。
「おかえりなさい」
穏やかな声だった。
声だけでなく、佇まいも落ち着いた印象を受ける。
茜に向いていた視線が私に移った。
綺麗な目をしている。
「はじめまして。茜のお友達かしら?」
「はい、柏木といいます」
茜の母親に驚きの表情が浮かんだ。
「じゃあ、あなたが…」
「お、お母さん、私達二階にいるから。先輩、行きましょ」
「あ、ちょっと…」
茜は階段を上っていってしまった。
「何慌ててるのかしらあの子」
茜の母親は微笑みながら階段の方を見つめている。
「じゃあ、私も」
「あ、はい。ゆっくりしていってね」
お辞儀をしてから、私も階段を上った。
二階で待っていた茜に部屋へ案内される。
「へえ、ここが…」
「私、飲み物取ってきますね。友子さんは座っててください」
「うん、ありがとう」
茜が部屋を出てから、改めて部屋を見回してみた。
茜のイメージからしてもっとファンシーな部屋なのかと思っていたが、むしろシンプルといえた。
ぬいぐるみの類は見当たらないし、アイドルのポスターが貼ってある訳でもない。
インテリアは青系統で統一しているらしい。
私の部屋も似たようなものなので不思議ではないが、想像していた茜の部屋はもっと女の子っぽいものだった。
意外ではあったが違和感はなかった。
部屋の中央にテーブルがある。
その近くに腰を下ろした。
「友子さん、緊縛プレイって知ってます?」
「え、きんばく?」
「私、友子さんの身体を縛ってみたいんです」
「し、縛るって…」
「縛ってしまえば抵抗できなくなるでしょ?その方が燃えるんですって」
「へ、へぇ」
「縛られなくても友子さんが抵抗するとは思いませんけど」
いたずらっぽい笑みを浮かべて顔を覗き込んでくる。
「それは、そうだけど…でも、縛っている間は動けないんでしょ?なんか怖いわ」
「そんなに怖がらなくても大丈夫ですよ。あまり激しい事はしませんし、自力で解けるくらいの縛り方にしますから」
「そう?それなら、やってみようかな」
「きっと楽しんでいただけると思いますよ」
そう言って、茜はクローゼットを開けた。
クローゼットに縄があるのかと思ったが、茜が取り出したのは鍵だった。
「お母さんに見つからないように、机の引き出しに仕舞ってるんです」
私にも覚えがないわけではないので気恥ずかしくなった。
引き出しのロックを解除し、中からヒモと箱を取り出した。
「ねえ茜、その箱は?」
「これですか?これはですねえ…」
茜は箱を開けて、中の物を出した。
「それって、ピンク…」
「あー、似てるけどピンクローターじゃないですよ。こっちにリモコンがあるでしょ?」
手に持ってリモコンを振ってみせる。
「うん。でも本体とリモコンが繋がってないみたいだけど、どうして?」
「そこがポイントなんです。これは遠隔操作できるローターの様なもので、スイッチのオン・オフをこのリモコンで行うんですよ」
「あー、なるほど」
なんとなく茜の意図が読めてきた。
私を縛っておいて、このローターでいじめるつもりなんだろう。
「じゃあそろそろ、縛らせてもらいましょうか」
「どうぞ」
若干照れながら向かい合う。
「うーん…制服シワになっちゃうから、脱いじゃいません?」
「え?で、でも、一階にはお母さんが…」
「平気ですよ。お客が来てる時は部屋に入ってこないでって言ってありますから」
「でも、もし…」
「あーもう、じれったい。自分で脱がないなら私が脱がしますよ?」
「ま、待って、それは余計恥ずかしい」
茜は観念した私を見て、満足そうにうなずく。
私が制服を脱いでいる間、茜は視線を逸らそうとしない。
前までは恥ずかしくて仕方なかったが、今はその羞恥心も快感になっていた。
「後輩の部屋で下着姿になった感想はどうですか?」
私の気持ちが高ぶってきているのを知った上で、そんなことを聞いてくる。
「茜様、よろしくお願いします」
土下座をした私に一瞬驚いた気配があったが、すぐに茜も乗ってきた。
「友子さんも、だいぶ様になってきたわね」
「はい、ありがとうございます」
また頭を下げた。
秘部から蜜が溢れてくるのが分かった。
「私が家に呼んだ時から、こうなることを期待してたんでしょ?」
「はい、茜様に虐めてもらいたくて仕方ありませんでした」
「ホントいやらしい娘なんだから。でもよく我慢したわね。これからたっぷりご褒美あげる。感謝しなさい?」
胸の高鳴りが強くなった。
これからされる事を想像しただけでどうにかなってしまいそうだった。
ベッドの上に誘導される。
「両手を前に出して」
「はい」
差し出した両腕がヒモで縛られた。
解こうとすれば解けなくもない強さだ。
それでも自由を拘束されているというシチュエーションが被虐心を更に刺激した。
ベッドの四隅にはそれぞれ支柱のような突起がある。
その一つを、縛ったヒモの間に通した。
「ほら、これで逃げられなくなった」
身体が横になってる状態では、突起からヒモを抜くのは難しい。
更にヒモの隙間が埋められた分、両腕の締め付けも強くなっていた。
寄り添うように、茜もベッドに上ってきた。
しばらく脚を撫でていたが、不意に下着に手が伸びてきた。
「あ、そこは…」
下半身に力が入る。
「だーめ。ちゃんと力を抜くの。分かった?」
幼い子を諭すような声だった。
全てを委ねてしまいたくなる。
茜の手が私の下着に触れた。
「私が触る前からこんなに濡らしてたのね。いけない子」
「はい、友子はエッチな娘です。いっぱいおしおきしてください」
頭が撫でられた。
直後、私の視界が何かに遮られた。
「目隠し。このままおしおきしてあげる」
手の自由だけでなく、視界も奪われた。
「これでもう何をされてもあなたは抵抗できないのよ?私のなすがまま。嬉しいでしょ?」
「はい、嬉しいです」
自分より立場の低かった少女のなすがままにされている。
そういった羞恥心や屈辱感で胸が締め付けられるような快感を感じる。
それ以上に、自分の愛する相手に全てを委ねているという幸せも感じていた。
茜の指が、下着越しに割れ目をなぞった。
「くぅっ、んっ」
「可愛い声。もっと聞かせて」
痺れるような刺激が徐々に強まってくる。
茜が下着に手をかけた。
そのまま脱がそうとしてくる。
とっさに抵抗しようとしたが、手は縛られている。
脚に力を入れたが無駄だった。
膝を立たされて広げられる。
「ほら、これで友子の大事な所が丸見えになったよ」
身体中の血液が顔に上ってきた。
「あいかわらずキレイな色ね。気も薄いし。おいしそう」
茜が私の一番恥ずかしい所を見ている。
頭の中で鮮明な映像が浮かんだ。
ふいに、全身に電気が走った。
さっきまでじらすように触れなかった部分を責めてくる。
視覚がない分、他の感覚が鋭敏になっている。
「そっ、こ、は、ふぅん」
「そこは、そうしたの?」
「こ、れ以上、あっ、すると、もう…」
「これ以上すると?」
「も、もう、もうだめなのぉ、頭が、おかしくなっちゃ…ふぅん」
「イキそうなのね。いいわ、そのままイキなさい」
「うぁっ、あっ、あっ、あっ」
「ほらっ、ほらっ、イッちゃいなさい!」
「あっ、あっ、あーーーっ!!」
それ以上は声にならなかった。
身体が沈んでいく。
深く、深く沈んでいき、そのまま意識が薄れていった。
[ 2008/02/27 18:50 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

Brave New World 五日目 3/4 

気が付いた時、茜に頭をなでられていた。
私が気を失っている間に目隠しを外してくれたらしい。
お互い目が合い、訳も無くニヤけてしまう。
私が茜の身体に摺り寄ると、茜はやさしく抱きしめてくれた。
しばらく無言のまま、二人で甘い時間を過ごした。
「じゃあ、そろそろ飛びっこ使ってみよっか」
茜は傍らに置いてあったおもちゃを手に取った。
「これを使った面白い遊びがあるんだけど、まだ早いかもしれないわね」
「面白い遊び?」
「そう。これを入れながらデートするの。周囲の人に気付かれないように、必死で我慢する友子の可愛い顔、早く見たいなあ」
「ちょ、ちょっと待って。周囲の人って…それ付けたまま人前にでるんですか?」
「心配しなくても、外から見ただけじゃ友子が飛びっこ入れてるなんて分からないわ。あくまで外見上はだけど」
「いや、でも…」
「恥ずかしい?」
「はい」
「でも、友子は恥ずかしいの好きでしょ?」
「そ、それを言われると…」
茜が笑った。
顔を寄せてくる。
頬に口付けされた。
「とにかく今日は楽しみましょ?」
膣に何かが入ってきた。
「さっきのおかげで割とすんなり入ったわね。どう?痛くない?」
「平気、です。少し異物感があるけど…」
玄関のチャイムが鳴った。
下で、茜のお母さんがインターホンに出たらしい。
「茜ー!お友達がいらっしゃったわよー!」
茜の顔が少し曇った。
「少し待ってて下さい。すぐに戻ってきます」
起き上がって、茜は部屋を出ていった。
茜の声が聞こえた。
身体が火照っている。
早く友達にお引取り願いたかった。
茜が飛びっこと呼んでいた物は、まだ中に入ったままだ。
継続的な振動が内側へ伝わってくる。
「ふ、くぅ、んんっ」
大きな声をあげそうになるのをかろうじて抑える。
頭の奥が痺れてきた。
「あっ、か、ねぇ…」
次第に切なさがつのってくる。
階段を上がってくる足音が聞こえてきた。
我慢していたものが、一気に吹き上げてくる。
「あかねぇ…」
「友子さん、隠れて」
どうしたのか聞き返す間もなくクローゼットの中に押し込められた。
訳がわからない。
「しばらくその中に入っていてもらいます」
「ねえ茜、いったい…」
そこまで言いかけて、止めた。
茜の目に妖しい光が宿っている。
何か企んでいる時の顔だと思った。
脱いであった制服や下着もクローゼットに入れてくる。
下で人の話し声が聞こえた。
「茜、まさか」
茜は不敵な笑みを浮かべた。
嫌な予感は的中したらしい。
「ち、ちょっと待って、さすがにそれは無理!見つかったらどうするの!」
人差し指を私の唇に当ててきた。
「声を出さなければ大丈夫ですよ。下で待たせてるんで、そろそろ呼びますね」
クローゼットが閉じられた。
そのまま、茜は友達を呼びに行ってしまった。
突然の展開に、頭がパニックに陥っている。
緊急事態だったが、どうしていいか分からない。
部屋の明かりが入り込んでいる隙間があったのでそこから覗き込んでみた。
一応、私が居たという形跡は残っていない。
私のかばんが見当たらないのは、おそらく茜がどこかに隠したからだろう。
とにかく、茜達が来る前に服だけは着ておこうと思った。
クローゼットの中はせまく薄暗い。
しかも両手が縛られたままなので服を探しにくいことこの上ない。
両手のヒモを解こうとした時、階段を上ってくる足音が聞こえた。
心臓が飛び跳ねた。
明らかに茜以外の足音も聞こえる。
ドアの開く音がした。
「ごめんね。部屋が散らかってて、片付けるのに時間掛かっちゃった」
「ううん、こちらこそ突然ごめんね」
聞き覚えのある声だった。
隙間から、茜と松山の姿が見えた。
他愛の無い話が始まり、それは止まる気配がなかった。
どうにかしなければならない。
自分の存在に気付かれたら取り返しのつかない事になる。
それは分かっていた。
分かってはいたが、別の思いもあった。
衝動というべきか。
その衝動を必死に押し殺す。
これだけは絶対に認めるわけにはいかなかった。
服を着よう。
服さえ着ていれば悪の事態は避けられる。
ヒモを解こうと身じろぎする。
「あれ?今何か音がしなかった?」
全身が硬直した。
手を動かした時音を立ててしまったらしい。
茜がうまく誤魔化してくれたおかげで事なきを得たが、全身に鳥肌が立った。
この中で身体を動かすのはやめたほうがいい。
やり過ごすしか方法は無いようだった。
突然、飛びっこのスイッチが入った。
「ひぁっ」
思いもかけなかった不意打ちに、声を抑えることもできなかった。
「ねえ、やっぱり…」
「お母さんが下でテレビを観てるんじゃない?時々この部屋まで音が届く時があるの」
松山は納得しきれない風ではあったが、それ以上深く追求してこなかった。
その後も茜は突然スイッチを入れてきた。
最初は声を抑える事で精一杯だった私も、次第に状況を楽しむ余裕が出てきた。
すぐ近くにこんな情けない格好をした私がいるなどと、松山は想像すらしていないだろう。
背徳感のようなものが私を包んだ。
「そういえば、柏木先輩の事なんだけど…」
私の心臓が松山の口から出てきた。
心臓を掴まれたかと思った。
「茜ちゃんは、柏木先輩の事どう思ってるの?」
茜が動揺する気配が伝わってきた。
「今日の柏木先輩、いつも以上にかっこよくなかった?」
「そ、そう?まあコンクールも近いし、張り切ってるんじゃないかな」
「知ってるかもしれないけど、部員の中で柏木先輩狙ってる子って結構多いんだよ?」
「え?ね、狙ってるって…でも女の子同士でしょ?」
「愛に性別は関係ないもの」
なんというか…時々部員から熱い視線を感じることはあったが、あれはそういう事だったのだろうか。
「もしかして、松山さんも?」
「実は、私も少し憧れてたりする」
「そうなんだ…」
ここからでは、茜の表情を窺い知ることはできない。
「まあ、これが恋なのかどうかは分からないけどね。尊敬を恋と勘違いしてるだけかもしれないし。でも、好きなのは確かよ」
冗談とも本気とも取れる言い方だった。
「柏木先輩、付き合ってる人いるのかなあ」
「うーん、どうだろうね。そういうウワサ聞いたことないけど」
「でも、いてもおかしくはないよね。柏木先輩なら他校の男子も放っておかないだろうし」
「確かに、柏木先輩って美人だもんね」
「美人だし頭もいいし、キリっとしててかっこいいし。憧れるなあ…」
松山はそういって溜め息をついた。
憧れる、か。
その憧れの柏木先輩は、今こうして全裸でクローゼットに隠れている。
あられもない姿で、スリルを感じながら興奮している。
松山がいまの私を見たらどう思うだろうか。
失望し、幻滅するだろうか。
罵り、嘲笑うだろうか。
想像しただけで達してしまいそうになる。
「茜ちゃん、お手洗い借して?」
「うん、いいよ」
松山が部屋を出て行くと同時に、茜がクローゼットに近寄ってきた。
クローゼットが開かれる。
「友子さん、今の話聞いてたんでしょ?」
口元に笑みを浮かべて茜が見下ろしている。
「松山さん、友子さんのこと何て言ってました?」
「あ、憧れてるって、言ってた」
「そうね。美人で頭も良くてかっこいい友子さんのこと憧れてるって言ってましたね」
「うん…」
「でも、松山さんが今の友子さんを見たらどうなるかしら」
「そ、それは」
「それは?」
「多分、け、軽蔑すると、思う」
「軽蔑するの?どうして?」
「ここで、こんなカッコしてるから…」
「そうね。キリっとしててかっこいいはずの先輩がこんな格好してたら松山さん驚くわよね。でも、それだけじゃ軽蔑される理由にならないんじゃない?」
からかうような笑顔で私の顔を覗き込んでくる。
「わ、私が、マゾだから…」
言いながら、愛液が溢れ出てくるのを感じた。
「確かに、友子さんがマゾだって分かったら松山さんがっかりするでしょうね。なんせ憧れの先輩が実はこんなにヘンタイさんなんだもの」
「うう…」
「感じてたんでしょ?私達の会話を聞きながら」
「それは…」
「松山さんに見てもらいたいんじゃないの?ありのままの友子さんを」
「そ、そんな事…」
「嘘。分かってるんだから。こんなに濡らしちゃって、もうビショビショじゃない。想像して興奮してたんでしょ」
「は、はい…」
うふふ。もうじき松山さん戻ってくるわよ。見てもらったらどう?」
階段を上ってくる音が聞こえてきた。
「いじわるしないで…」
そう言っても、湧き上がる期待は膨れ上がる。
茜はそんな私を見て微笑み、そっと口付けしてきた。
クローゼットを閉め、茜は何食わぬ顔で松山を迎えた。
再び会話を始める二人。
息苦しいほどに鼓動が速くなっている。
呼吸を整えなければ。
そう思った途端、秘部に電流が流れた。
「きゃふっ」
入ったままになっていた飛びっこに、茜がスイッチを入れたらしい。
またもや不意打ち。
スイッチが切れほっとした瞬間、またスイッチが入れられる。
それが何度も何度も続いた。
必死に声を我慢するほど、気持ちが高ぶってくる。
茜は何食わぬ様子で松山と会話している。
スイッチを入れるタイミングが絶妙で、その度に声を出しそうになる。
いつ松山にバレてもおかしくない、そんなスリルさえ快感に変わってしまう。
『松山さんに見てもらいたいんじゃないの?ありのままの友子さんを』
さっきの茜の声が頭の中でリフレインする。
クローゼットの中の私を見つける松山。
驚いた松山の顔がやがて軽蔑へと変わり、私を罵り始める。
跪く私を松山は嘲笑し、やがて命令をくだす。
惨めな私は言うがままになり、松山に尽くすのだ。
つま先に口付けし、松山の大事な部分を舌で丁寧に清める。
それから…
妄想はさらに広がり、次第に現実と交じり合った。
夢か現かも分からぬ世界で、私はただただ後輩に辱められ続けた。
[ 2008/02/27 18:53 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

Brave New World 五日目 4/4 

「あ、あれ…」
「気が付いたみたいですね」
ベッドに寝かされていた。
茜はベッドに腰掛けながら微笑んでいる。
「あれから、どうなったの?」
「友子さん、気を失ってたんですよ。クローゼットの中で」
苦笑しながら茜が言う。
「松山は?」
「もう帰りました」
「そう…」
ベッドから降りると、私は服を着始めた。
「友子さん、どうでした?」
「どうって、とにかく驚いたわよ。いくらなんでも他の子を部屋にあげるなんて」
「まあ、やり過ぎてしまったかなとは思ってます」
「無事だったからよかったものの、もし見つかったらどうするつもりだったのよ。誤魔化しようがないでしょ」
「でも、感じてたでしょ?」
「そ、それは…」
いつもの悪戯っぽい顔で言われると反論できなくなる。
「こういう楽しみ方もあるんですよ。私も楽しかったし、友子さんも喜んでくださったみたいで嬉しいです」
「うーん、でも冷静になって考えるとやっぱり怖いよ」
「確かにリスクは高いですからね。でもリスクがあるのは校舎での遊びも同じでしょ?」
「それはそうだけど…昨日もそうなるかと思ったし」
「あー、見つかりそうになった時ですね。あれはさすがに私も怖かった」
そう言って可笑しそうに笑った。
「私も気持ちいいことは嫌いじゃないし、今更やめようとは思わないけどさ。安全面もおろそかにするべきじゃないと思うの」
「気をつけてはいますが、注意してもしすぎることはないですしね」
時計に目をやる。
そろそろ帰らなければならない時刻になっていた。
「もう遅いし、今日はこれでお暇するわ」
「そうですか。名残惜しいです」
服や髪の乱れを整えてから、かばんを持って玄関まで移動する。
「今日はありがとうございました」
「こちらこそ楽しかったわ」
「あのぅ、明日も、開いてます」
「まあ、開いてないこともないけど」
「お嫌でなければ、またおいで下さいませんか?」
「明日かぁ」
来たくないといえば嘘になる。
しかし、いいのだろうか。
少し周りの事が見えなくなっている気がする。
冷静になる為の時間を設けたほうがいいのかもしれないが…
茜が不安げに私の顔を覗っている。
しばらく悩んだ末、来ることにした。
快楽に負けたのか、茜の表情に負けたのか。
「分かった。明日また来るね」
言ってから少し不安になったが、できる限り自制心を保ち続ければ大丈夫だと自分に言い聞かせた。
笑顔の茜と別れ、帰路についた。
[ 2008/02/27 19:31 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

近況報告 

前回の返信からだいぶ時間が空いてしまいました。
その間にも多くの方からメッセージを頂き、とてもありがたく感じています。

このブログは自分が初めて小説を公開した場であり、また初めて感想を頂いた場でもあります。
極めて特殊(笑)なジャンルですが、それでも自分の考えたモノがこうして多くの人に読んでもらえるというのはとても嬉しいものです。

ここ数ヶ月で自分を取り巻く環境が大きく変わり、現在それの対応に追われる日々を送っています。
小説の更新や頂いた感想やご指摘のメールへのお返事を早くしようと思いつつ、今日まで来てしまいました(汗)
いやはや、ごめんなさい。

皆さんから頂いたメールはとても励みになっています。
自分の送ったメールのせいで更新を止めてしまったのではという方がいたのですが、更新が止まっていたのはあくまで私の都合ですのでどうか気になさらないで下さい。

連載中のBrave New Worldですが、小説自体は完成しております。ただ、ノートに書いた文章をパソコンで打ち込むのに手間取っているという有様…
短編小説については、思いついた事をメモ帳に書き込んでいる段階です。この状況がひと段落したら思いっきり書きたいなーと思ってます。

まとまりのない文ですが、この辺で。
次回の更新はいつになるか分かりませんが、できるだけ早くしできたらと思っています。
まだまだ未熟者ですが、今後ともよろしくお願いします。

slowdy
[ 2008/02/29 22:09 ] 日記 | TB(0) | CM(0)