逆転少女

年上の少女が年下の少女に弄ばれる小説を中心に書いています。※当ブログは性的表現を含みます。18歳未満の方は閲覧をご遠慮下さい。

同人ゲームの原稿 

年上女の子受け小説を書き始めたのは同人ゲームを制作するためでした。
2次創作ではなく、オリジナルの内容です。
とあるサイトに載っていた小説に触発され、自分も書いてみようと。


フリーゲーム(ネット上で無料公開されているゲーム)をするのが好きで、いつかは自分も作りたいと昔から思っていました。
ジャンルは色々で、RPGや謎解き、ノベルゲームetc...
自分の考えや想いを形にしたい。でも何をすればいいのか分からない。
そんなモヤモヤを抱えている時、その小説に出会いました。

もともと自分も文章を書くのが好きだった事もあり、じゃあノベルゲームから始めてみようということに。
せっかくだからCGも描いて(描いた事もないのに 笑)18禁同人ゲームとして発表したら面白いんじゃないかなーなんて考えたり…
問題は多々あれど、まあなんとかなるんじゃないか的スタンスで制作が始まりました。
それからは物語を綴る日々でした。

半年後、物語は一応の完結を迎えました。
問題はこれをどう形にするか。
絵の練習もしたりプログラミングの勉強もしたり…したのですが、いかんせん素人。
完成させるのは気の遠くなるような話です。

せっかくシナリオを書いたのだからちゃんとゲームとして完成させてから公開したい、そう思いながら数ヶ月が経ちました。
今でもゲームとして出したい気持ちはあるのですが、このまま物語を眠らせておくのももったいない。

悩んだ末、ここでその原稿を載せることにしました。
当初予定していた形ではないにしろ、誰かに読んで貰えるなら書いた甲斐もあるんじゃないかな…

物語のタイトルは『Brave New World』
吹奏楽部の先輩と後輩の、ちょっと変わった恋のお話です。
中編小説くらいの長さはあるでしょうか。
週一のペースで連載しようと思います。
既に完成してある物なので、多分更新が滞ることはないんじゃないかな(笑


不定期ですが、これからも短編小説は載せていく予定です。
また、これを読んで一緒にゲームを作りたいと思った方が居ましたら気軽にご連絡ください。

それでは、これからも逆転少女をよろしくお願い致します。
管理人slowdy
[ 2007/06/01 12:35 ] その他 | TB(0) | CM(0)

Brave New World 一日目 

私は動揺していた。
束の間の出来事だったので一瞬夢でも見ているのかと思ったが、それは確かに現実らしかった。

その日の練習も終わり、私はいつものように友達と下校する途中だった。
校門の辺りまで来た時、消してきたはずの音楽室の電気が点いていたのである。
消灯・戸締りは、部長である私の責任である。
確かに消してきたのに、そうは思っても、電気が点いている以上は消しに戻らねばならない。
顧問の内藤先生は優しいので、消灯を忘れたとしても私を厳しく叱る事はないだろう。
ただ、そのことで内藤先生に迷惑が掛かるのは忍びなかった。
すぐ戻ると友達に告げ、急いで音楽室に向かった。

この学校は県内でも評判が高い。
私が今率いている吹奏楽部も歴史が古く、名門校として代々その名を馳せていた。
その為練習時間は長く、どうしても帰宅時間が遅くなってしまう。
すっかり人気の無くなった廊下を通り、音楽室の前まで来た。

私はドアに手を伸ばした時、中から聞こえてくる声に気付いた。
二人ほど居るのだろうか。
そのうちの一人は声からして内藤先生らしい。
そしてもう一人、こちらの声も聞き覚えがあった。
西田茜。
吹奏楽部の一年だ。
清楚で可愛らしく、とても整った顔立ちをしている。
彼女の見せる笑顔は、女の私でもはっとさせられる時がある。
こんな時間に二人で何をしているのだろう。
茜が内藤先生に練習を見てもらっているのかもしれないと思ったが、すぐにその考えを打ち消した。
この時間になると、近隣の住民に迷惑を掛けぬよう、楽器の演奏が禁じられている。
室内からも楽器の音は聞こえてこない。
用があるなら練習中に言えばそれで済む。
それでもこんな時間になって、しかもわざわざ一度鍵をかけた部屋を開けて。
それほどまでに大事な、もしくは聞かれては困る話なのだろうか。
そう考えると、ドアを開けるのを躊躇ってしまう。
ただ、先生がいるならわざわざ自分がここへ来る必要はなかった。
用が済んだら、先生が自分で消灯・戸締りをするだろう。
そう思い直し、中の様子を気にしつつも帰ろうとした時だった。
中から悲鳴が聞こえた。
驚いて立ちすくんでいると、何かを叩く渇いた音と、もう一度悲鳴が聞こえた。
私の知る限り、内藤先生は生徒に手を上げる教師ではない。
しかし、中からは確かに悲鳴が聞こえた。
それからも叩く音と、それに続いて悲鳴が何度も聞こえてきた。
留めに入ろうと思ったが、身体が動かない。
震える手をドアにかけたまま、中の様子を聞いていた。
しばらくして、ある事に気付いた。
悲鳴を上げているのは茜ではなく内藤先生の方らしいのだ。
という事は…
想像した瞬間、身体に電流が走るのを感じた。
思わずドアに耳を着ける。先程までよりはっきりと中の様子が聞こえてくる。
「このメス豚!もっと速く歩きなさいよ!」
耳を疑った。
しかし罵るような言葉は終わらない。
「返事は?」
「はっ、はい!」
「ほんとに先生は変態ですね」
「あ、ありがとうございますぅ」
「キャハハッ!ありがとうございます、だって。お尻叩かれて罵られて、そんなに嬉しいんですかぁ、先生?」
「はいっ、私は教え子にお尻を叩かれて罵られて喜んでしまう変態教師ですっ!」
こんなことがあるのだろうか。
教師が教え子を、というのならまだ理解できない事もない。
しかし、あろうことか生徒が教師を…
だが、このドアの向こうからは確かに茜と内藤先生のそういったやり取りが聞こえてくる。
その時になって初めて、私は自分の身体が熱く火照っている事に気付いた。
鼓動が信じられないくらい速くなっている。
うまく呼吸できない。
「あらあら、こんなことされて喜んでるだなんて。先生ってば、本当にマゾなんですね」
「はいっ!わたくし内藤美登里は、自分の妹よりも年下の西田茜様に跨られ乗り回されて感じてしまう、どうしようもないマゾ女ですっ!」
マゾ。
肉体的、精神的苦痛を受ける事で性的な興奮を覚える人。
そういう人々がいることを、知識としては知っていた。
確かに内藤先生は優しい。
しかしそれは気が小さいということではない。
包み込んでくるような、そんな優しさだ。
生徒の間違った鼓動に対してはきちんと叱る事のできる良い意味で大人な女性。
そんな彼女に、私は憧れすら抱いていた。
それなのに…
マゾという言葉が聞こえてくる度、強い嫌悪感を覚える。
同時に、身体の奥からこみ上げてくる熱い衝動も自覚した。
急に、中を覗きたいという強い衝動に駆られた。
二人に気付かれたらどうしようとも思ったが、好奇心と激しい興奮を抑える事はできなかった。
ドアノブをゆっくりひねる。
それから、そっと扉を開ける。
どうにか中の様子が見れるほどの隙間を作ることが出来た。
音を立てないよう気をつけながら、音楽室の中を覗きこんだ。
まず見えたのは、ドア近くに設置されたグランドピアノ。
その奥に二人はいた。
一糸まとわぬ姿で、犬のように這い回る内藤先生。
そのゆるみきった表情からは、普段の凛々しさは微塵も感じられない。
目はあさってのほうを向き、口元は涎でまみれている。
恥らっているようにも見えるが、明らかに悦んだ表情を浮かべていた。
そして、その上には…
跨るようにして、西田茜が乗っていた。
彼女の顔を見た時、言いようの無い高ぶりを覚えた。
そんな自分に戸惑い、恥ずかしく思った。
まだ幼さの残る顔。
私の前で見せる笑顔は、とても無邪気で愛らしかった。
今私が見ている茜も満面の笑みを浮かべている。
それは普段の彼女と変わりないようでいて、全く別人に思えた。
産まれたままの姿で、涎を垂らしながら這い回る教師。
その上に制服を着たまま跨り、罵りながら平手で教師の尻を叩く少女。
「ねえ先生、先生がどんなにはしたない格好してるか、ご自分で解っておいでですか?」
「は、はいっ、私は今、教え子の茜様をお乗せしながら、スッポンポンで床を犬のような格好でハイハイしてますっ」
「ねえ先生、こんな惨めで情けない姿を誰かに見られたらどうしましょうねぇ?」
「いやっ、言わないで…」
「言わないで下さいでしょ、先生?」
「言わないで下さい、茜様」
「そうですか?でもその割には随分と嬉しそうですよ。ほら、ここもこんなになってる」
「あぅっ、や、やめて、そんなところ…」
「止めて下さい、でしょ。何度言ったら分かるんです?」
「や、やめてくださ、あぅっ!」
「うふふ。可愛いですよ、先生」
そう言って茜は、内藤先生の茂みから手を離した。
内藤先生の愛液にまみれた手を眺める茜。
そして、ゆっくりとドアの方へ視線を移してくる。
茜と目が合った。
妖しく微笑むと、その手についた愛液を私に見せ付けるように舐めとる。
そんな茜の表情を、私は熱に浮かされたように見入った。
茜は満足したような顔で内藤先生から降りた。
「先生、私そろそろお暇しますね」
「そ、そんな…」
「不満なんですか?それなら明日以降から先生の相手はいたしませんよ?」
「も、申し訳ありません!茜様の貴重なお時間を私ごときに使って下さいまして、本当に有難うございました」
深々と土下座する先生。
「そうねえ、でもこれからはもう少し間隔が開くかもしれません。先生も大分いい子になってくださったし、それに…」
茜は私の方を見た。
その瞬間、私は我に返り、慌てて逃げ出した。
校門には、既に友人の姿は無かった。

携帯には友人からの履歴が残っていたが、メールで謝っておいた。
家に帰ってきても、動機は治まらなかった。
テレビを見て紛らわそうとしたが、音楽室での光景が脳裏に焼きついて離れない。
母に怪しまれたが、適当に誤魔化した。
お風呂に入ろう、そう思った。
脱衣所の鏡を見る。
紅潮した私の顔が映っていた。
お風呂を済ませ、自室の机に向かう。
勉強をしなければと思うのだが、少しもはかどらない。
二人の、特に茜の顔を思い出す度に身体が熱く反応する。
そんな自分に嫌悪感と、どうにかなってしまったのではないかという恐怖。
その二つの感情に押しつぶされそうになる。
私は、自分をどうにか保っていた。
もし、私が内藤先生の立場だったら…
思わず想像してしまう。
本来、こちらが指導される側にある後輩。
そんな子から辱めを受ける。
しかもその子は、あの西田茜なのだ。
以前、彼女から尊敬していると言われたことがあった。
私の通う学校では秋に学校説明会が行われている。
進学校として有名な為、毎年多くの受験生が訪れる。
その受験生を演奏で迎えるのが、吹奏楽部代々の慣わしとなっていた。
中には憧れと感動のあまり泣き出す子もいるくらいだ。
前年、私はこの演奏でソロパートを任された。
当時受験生だった茜は、その姿に憧れ『絶対合格して、私もここの吹奏楽部に入るんだ』と心に誓ったらしい。
その事を本人から聞かされた時、悪い気はしなかった。
確かに茜は私を慕っているらしかった。
演奏のことで厳しく指導しても、決して反発することはなかった。
上達するのも早く、褒めてあげると少しはにかんで、でも嬉しそうで…
最近では、そんな茜が自分の妹のように思えてきたのだ、
その茜に…
あの時茜はドアの向こうにいる人影に気付いているらしかった。
目も会ったし、何よりあの思わせぶりな仕草、物言い。
ドアの隙間は小さかった。
向こうは、覗き見していたのが私だとは分からなかっただろう。
それでも、もし私だと気付かれていたら…
期待と不安の入り混じった感情に襲われる。
履き替えたばかりのショーツは、既にびっしょりだった。
[ 2007/06/01 12:41 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

天気のいい日は… 

今日朝から散歩しました。

散歩って気持ちいいだけじゃなくて、気持ちや考え方が前向きになってくるからやめられません(笑
健康にもいいですしね!

で、創作意欲も湧いてくるんですよムクムクと。
帰ったらこういう内容の小説かきたいな…あ、こんなのもいいかも!
なんて考えていたのですが…

昼寝をしてしまいました。あー。
昼寝自体は気持ちよくて好きなんですが、まとまった時間が有ってやりたいことも沢山ある時だったので、なんか勿体無かったなーという感じです。

起きてからは掃除や買い物、大学の課題。
それがひと段落してからブログのtopを微妙に変えてみました。
昨日から少しずつ細部をいじくってたりしたのですが、少しは読みやすくなったんじゃないでしょーか。どうですかね?


小説についてですが、今まで状況にこだわった作品が多かったので今度は人物設定にもこだわってみようかなと思ってます。
主人公の個性が強いと感情移入しずらいかなと思っていたのですが、キャラクター性のある物語はそれはそれでまた違った魅力があるかもしれないですし。
エチーな要素と読み物としての要素、バランスが大事ですね。
ほのぼの系とか、逆にエロエロなのとか(笑 いろんな小説を書いていこうと思います。




メールフォームへのレスです。
・おお、有難うございます!いいですよね、私も大好きです。
 母娘モノは盲点でした。面白そうですね。書いてみたいなぁ。
 今後もどんどん更新していく予定ですので是非またいらしてください。
[ 2007/06/03 21:42 ] 日記 | TB(0) | CM(0)

過去の一かけら 

ファミレスで友人と遅くまで話し込んだ。
別れてから自宅へ戻ろうとしたのだけど、不案内な上に来た時と違うルートで帰ろうとした為迷ってしまった。
何処かも分からない夜道を自転車で走る。

と、懐かしい場所に出た。


サークルの先輩達が新入生を招き親睦会を開いたことがあった。
思い切って参加してみたものの、元来人見知りな私はうまく馴染む事ができずやるせない思いを持て余していた。

楽しそうに話す同じ新入生。
大人の余裕を持った先輩。
居心地の悪さを必死に隠す自分。

タイミングを見計らって抜け出し、駅の方角も分からないまま逃げ帰った。
自分の勘がいかに当てにならないかを思い知りながらさ迷い歩く。

同じ新入生への羨望、嫉妬。
同い年なのに先輩という存在への焦り、怒り。
自分勝手だと思いつつも、溢れてくる感情を止めることが出来なかった。

悲しいような、それでいて妙に気分が高まったような不思議な感覚。
不意に涙が浮かんでくる。

傘を振り回しながら「上を向いて歩こう」を口ずさんだ。


二年後の自分も、こうして同じ道に迷い込んだのが可笑しかった。
ただ、あの頃より少しは人付き合いが上手くなった。
あの時楽しそうにしていた新入生の何人かは掛け替えのない友人になっている。

未熟さを嘆くばかりだけど、たまには自分を褒めるのもいいかもしれないと思った。
[ 2007/06/06 02:25 ] 日記 | TB(0) | CM(0)

Brave New World 二日目 1/2 

翌朝のコンディションはあまり良くなかった。
頭が重い。
朝食も、いつもの半分しか喉を通らなかった。
一瞬、学校を休もうかという考えがよぎり、それから苦笑した。
風邪をひいた訳ではないのだ。
3年間の集大成とも言える夏のコンクール。その次には受験勉強が待っている。
この時期は一日たりとも無駄に出来ない。
ただ、学校へ行けば必然的に茜や内藤先生と会うことになる。
昨日あんな所を見せられて、どうにも顔を合わせずらい。
それに…
茜の妖艶な表情を思い出す。
もう以前のようには茜に振舞えない、そんな気がして自分が情けなくなった。

学校へ来てみたものの、授業の内容がちっとも頭に入ってこない。
板書をノートに書き写すだけで精一杯だった。

その日最後の授業。
これが終われば、やがて部活動の時間が始まる。
大丈夫、いつも通りでいい。
いつもと同じように振舞えば。
茜だって、覗いていたのが私だとは知らないはずじゃない。

音楽室の前まで来た。
中からは楽器の音だしが聞こえてくる。
これまでに何度となく繰り返してきた事。
しかし、初めて部活の見学に来た時もこれ程緊張していたかどうか。
深呼吸をして、それから思い切ってドアを開けた。
私に気付いた部員が次々に挨拶してくる。
その中には茜の姿もあった。
努めて平常を装って挨拶を返す。
自分の異変に気付かれたらどうしようという懸念もあったが杞憂だったようだ。
茜も他の部員と談笑している。
安堵して、準備室へ楽器を取りに行く。
私達が今練習しているのは夏のコンクールで演奏する予定の楽曲だった。
コンクールの後は、次の世代への引継ぎに関する細々とした事が残っている。
ただ、演奏するという意味では、このコンクールを以って引退ということになっている。
私は目を閉じて、最後の晴れ舞台に思いを馳せた。
先代から受け継いだ伝統を次の代に伝える。
部長としての役目は想像していた以上に苦しく、しかしやりがいのある仕事だった。
その集大成ともいえるコンクールが間近に迫っている。
長いようで短い二年半。
しかしここで過ごした日々を思い返してみると、やはり長かったという気もする。

その時、自分の名前を呼ばれた。
目を開けてみると茜が私の顔をうかがっていた。
茜の顔に少し怯えの色が混じった。
感慨に浸っていた所を邪魔されて、自分でも気付かぬうちにそれを顔に出してしまったらしい。
慌てて笑顔を取り繕って優しく訊ねた。
「どうしたの?困った事があるなら遠慮しなくていいわよ?」
それで向こうも安心したようだった。
「あの、どうしてもうまく吹けないパートがあるんです。ここなんですが」
そう言って自分の楽譜を差し出してくる。
「楽譜の通りに吹いてるつもりなんですが、違和感があるんです」
そう言って悲しそうな顔をする。
「ちょっと吹いてもらえる?」
頷いて、該当箇所を演奏する。
素直で一生懸命で、そんな茜が可愛らしく思える。
しかし昨日は…
私は確かに昨日、内藤先生を罵る加虐的な少女を見た。
その少女と、目の前にいる茜を比べてみる。
演奏を終えた茜がこちらを向いた。
2、3思った事を指摘してやる。
私の言葉に頷きながら、楽譜の端に走り書きをしていく。
どうしても、少女と茜を一致させる事ができない。
次第に、昨日の出来事が気のせいに思えてきた。
あまりにも現実離れした光景。
気付かぬ間に疲れが溜まっていて、そんな事があったという気になっているだけかもしれない。
ただ、それはそれで危ない気がするが。
走り書きを終えた茜が確かめるように演奏した。
今度はうまくいった。
「ありがとうございました」
いつもの笑顔を向けてくる。
「大分、上達したわね」
「先輩のお陰です」
少し照れて、それでも嬉しそうに言う。
「この学校に来て二ヶ月以上経ったけど、ここの生活にはもう慣れたかしら?」
「はい!友達もできたし、先輩方も良くして下さって。あ、でも朝早く起きるのはまだ大変です。結構遠いんですよ」
そう言っておどけてみせる。
「でも、ここの先生方もとても親切で本当に有難いです。特に内藤先生には」
その瞬間、私の心臓が大きく脈打った。
茜は、私の目を見ながら続けた。
「内藤先生って素敵な方だと思いませんか?優しくて、聡明で。それでいて美人なんですから。天は二物を与えないって言いますけど、あれってどうなんでしょう。そう思いません、先輩?」
「え、ええ、そうね」
動揺を悟られてはならない。
しかし茜の目はそんな気持ちさえ見透かしている、そう思えてしまう。
「しかしですね、のんな内藤先生にも可愛らしい所があるんですよ。内藤先生ってモテそうですよね。そりゃあれだけの女性を周り放っておかないでしょう。でも、なんと彼女、男性経験がないらしいんです」
「なっ…」
何て事を言い出すんだと思ったが、茜を止めることができなかった。
「なんでも高校時代、女の後輩と付き合っていたらしいんですが、その後輩に調教されてたらしいんですよ」
鼓動が一気にペースを上げた。
何か言わなければ。
しかし言葉が出てこない。
「ち、調教…」
やっとのことでその言葉を搾り出す。
「そう、調教。先輩、SMって知ってますよね?先生ってMの素質があったらしく、その後輩にとことん開発されちゃったらしいんですよ。信じられます?あの先生がマゾヒストだなんて。でもそれが本当なら、どんな顔をしてよがるのか見てみたいとは思いませんか?」
「そ、そんな事…」
まさか、昨日覗いていたのが私だと気付いているのか。
手が震えてきた。
「先輩の携帯ストラップ、昨夜ドアの側に落ちてましたよ?」
慌ててスカートのポケットをまさぐる。
取り出した携帯電話にはちゃんとストラップが付いていた。
はめられたと気付いた時には遅かった。
目の前には、昨日の少女が勝ち誇ったように立っていた。
[ 2007/06/08 06:18 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

生活リズムと創作 

最近生活リズムが乱れがちです。
良い習慣て身につけるのは大変なのに失くすのは早いですよね。

ここいらで早寝早起きでもしてみようかなと思います。
規則正しい生活してる時って自然と創作意欲も出やすくなるんですよ。
何かの本で読んだのですが、脳内物質って時間帯によって作られる量が全然違うらしいです。
午前7時前後が脳のパワーを一番発揮できる時間帯みたい…
ってことは6時頃起きればいいのか!?

言うほど簡単じゃないですけど、できるだけやってみようと思います。
思い立ったが吉日、ということで。



>2007/06/11 19:34の方
今回の話は割と長めなので、短編小説にはない面白さが出せればいいなと思ってます。
エチいシーンだけじゃなく、それを通して次第に変わっていく友子の心理や茜との関係等など。
もちろんまずはエロありきというのがポリシーですので、色んなシチュエーションを用意しております(笑
楽しんでいただけたらと思います。
[ 2007/06/13 00:10 ] 日記 | TB(0) | CM(0)

Brave New World 二日目 2/2 

部活終了後、私は部員が帰るのを待った。
最後の部員が音楽室から出て行くのを見届けてから、部屋の電気を消した。
茜に言われた通りカーテンは閉めない。
しばらくすると暗闇に目が慣れてきた。
窓から僅かに光が入ってきているのが分かる。
十分ほど経っただろうか、茜が音楽室に入ってきた。
「あはっ、やっぱり待っててくださったんですね」
「当然でしょ!私はあなたに言わなければならない事が…」
私を手で制すと、窓のほうへ顔を向けた。
「まだ少し時間が早いけど、既にいくつか星が見えてますね」
何かと思えば。
「わざわざそんな事を言う為に、私をここに残したわけ?」
「駅から自宅まで歩く間、星空がよく見えるんです。それでいつかは先輩と二人で…なんておもってたんですよ」
そう言って私の方に向き直る。
「そう。でも夜道の一人歩きは気をつけることね」
いくらか皮肉を込めて言ってやる。
「あなたに言わなければならない事があるの」
「内藤先生の事ですか?」
茜を待っている間、考えていた事。
「あなた、自分で何してるか分かってるの?学校にバレたら退学じゃ済まないわよ?」
「心配してくれるんですか?嬉しいなあ」
「ふざけないで!」
一喝してみるものの、茜に効果は無い。
「あまり大きな声出すと誰か来ちゃいますよ?」
「と、とにかく。どんな手で先生を脅してるのか知らないけど、あんな事して許されると思ってるの?」
「やっぱりあそこで見てたのは先輩だったんですね」
嬉しそうに笑う。
「でも先輩は勘違いなさっている様ですね。内藤先生は私に脅されてなんかいませんよ。先生自らあのような事を望んでいるんです」
「まさか」
「言ったでしょ?先生はマゾなんですよ。どうしようもないくらいに」
「そんなの…」
「当時付き合ってた後輩の方はその辺りを見抜いてたみたい。それ以来先生は年下にしか興味を持てなくなったの」
もしそうだったとしても、信じたくなかった。
自分の中の内藤を汚されている気がして茜を睨み付けた。
「先輩の気持ちは分かるわ。でも実際に見たなら知ってるでしょ?先生、嫌がってるように見えた?」
茜の口調が変わっていることに気付いた。
普段なら茜を咎めたはずだが、今の私にはそれができなかった。
「高校卒業後、先生は音大へ入学。その後もしばらく交際が続いたんだけど、後輩が別の大学へ入ってからはやがて疎遠になってしまった」
茜は目を閉じた。
当時の二人を思い描いているのだろうか。
「先生に言い寄る男性は多かった。先生も何度か男性とデートしたんだけど、どれも付き合うまでには進展しなかったみたい。前の彼女の事が忘れられなかったのね」
言って、ため息をつく。
「それからしばらくして、また告白されたらしいの。でも今度は女の子だった。サークルの後輩でとても可愛らしい方だったみたい。二人は付き合いだしたわ。もちろん周囲には秘密でね。最初の頃はとても幸せで、前の彼女の事も忘れるくらいだった。でも次第に物足りなさを感じるようになった。相手のほうも先生と同じくマゾっ気があったのよ。お互いその事になんとなく気付いて、それから少しずつ心が離れていった。このまま交際を続けてもお互いを満たすことができないから」
私は黙って聞いていた。
内藤先生にそんな過去があったなんて。
「可哀想だと思わない?あれだけ人気がありながら、自分が満たされる事はない。男性とは付き合えない。ほら、先生って一見サドっぽいでしょ?だから、たとえ告白してくる女の子がいてもみんなマゾばかり。音大を卒業して音楽の教諭になってからもそれは変わらなかった。でも、まさか生徒に手を出す訳にはいかないでしょ?」
「でも、それならどうしてあなたと…」
「偶然、本当に偶然見てしまったのよ」
茜はもう一度ため息をついた。
「今から二週間くらい前かしら。その日視聴覚室でグループ研究の発表があったんだけど、私そのレポート用紙を教室に忘れてきちゃったの。もう授業は始まってたんだけど、その紙がないと発表できないから取りに戻ったのよ。授業中だったから他の先生に見つかるのがなんとなく嫌で…それで少し遠回りだけどひと気の少ない通路を選んで…」
「選んで、どうなったの?」
「更衣室の前まで来た時、中から声がしたのよ。最初は私みたいに忘れ物をした子が取りに戻ってるのかと思ってそのまま教室に行ったんだけど、レポート用紙を取ってまたこの更衣室の前に来た時、また中から声が聞こえたの。泥棒でも入ったのかと思って怖くなったわ。でも体育の時って貴重品は週番が預かるでしょ?不審に思ってドアに耳を澄ませたの。そうしたら内藤先生が誰かに襲われているらしいじゃない。私、びっくりして動けなくなっちゃって。でも、中からは内藤先生の声以外聞こえないのよ。それで、そっとドアを開けてみたら…なんと先生、オナニーしてたのよ。信じられる?女生徒の汗にニオイが染み込んだ着替えを夢中で…自分がその生徒に犯されているところを想像しながら」
茜は私の顔を見つめながら愉快そうに笑った。
「う、嘘よ!そんなの、絶対に!」
いくらなんでも内藤先生がそこまでするとは思いたくなかった。
「嘘じゃないわ。それに先輩なら先生の気持ち、分かるんじゃない?」
「な、何を言って…」
「私には分かってるのよ?先輩も内藤先生みたいな事、私にされたいんでしょ?」
「あ、茜!ふざけるのもいい加減にしなさい!」
「そうやってむきになる所も可愛いわ。でもあの時、内藤先生を見ながら感じてたんでしょう?内藤先生に自分を投影しながら、おマタを濡らしちゃったんでしょう?」
「わ、わた、私は、そんな人間ではない!」
「あの後、私に苛めてもらう所を想像してイッちゃったんでしょう?」
茜がゆっくり近づいてくる。
後ずさりしつつ、それでも私は茜の目から顔を背けることができない。
「わ、私は断じて…」
茜が耳元で囁く。
「いいのよ?認めちゃいなさい?自分がマゾだって事」
脳が蕩けそうになる。
「そうすれば、うんと気持ちよくしてあげるわよ?ほら、言ってしまいなさい?あなたはそんな人間なの?」
「わ、わたしは…」
「私は?」
「わたし、は…」
「私は?」
「ま、マゾ、です…」
「何?聞こえなーい」
「わ、私はマゾです!」
「ふぅん、それで?私にどんな事してもらいたい訳?」
「わ、私を、苛めてください…」
口にした言葉に自分自身驚いていた。
しかし、この娘の魅力に抗うことはできそうにない。
「先輩分かってますか?私は後輩なんですよ?しかも2つも下。そんな小娘に苛めてもらいたいの?」
「は、はい、お願いします」
「だったらもう一度、ちゃんとお願いしてごらんなさい」
「ど、どうかわたくし、柏木友子を調教してくださいませ。あかね、さん…」
「さん?」
「あ、あかね、さ、さま…あかねさま、あかね様ぁ!」
「よく言えました。うんと可愛がってあげるわ、トモコ」
その瞬間、全身に電気が突き抜けた。
床に突っ伏す。
身体が小刻みに震えている。
「あらあら、もうイッてしまったの?これは苛めがいがありそうね」
茜は椅子に座り、私を抱きかかえるように座らせた。
左手で私の身体を支えながら、右手を私のスカートに忍ばせてくる。
「おや、もうこんなに濡らして。友子はホントにエッチな娘なのね」
わざと大きな声で囁く。
「や、やだぁ」
「嫌じゃないでしょ?ほら分かる?こんなに湿ってるのよ?」
スカートの中から手を出して、私の目の前に出す。
「ほら、どうなってるの?」
「あ、光ってます。あかね様の指が」
「そうね。あなたの愛液が星の光に照らされてるのよ」
指を口元に持ってくる。
「綺麗にして頂戴」
なんの抵抗もなく口に含む。
指が、私の口内を犯してくる。
最初はされるがままだったが、私も次第に舌をからませ始める。
今度は左手がスカートに入ってきた。
しばらくの間、ショーツの上から撫でているだけだったが、おもむろにその中へ進入してきた。
「あれ?先輩のおけけ、意外と薄いんですね」
耳が熱くなった。
「気にしてたのかな?でも大丈夫。そんなセンパイも可愛いですよ」
割れ目に沿って指をなぞられる。
息が荒くなってくる。
茜の指はある一点の周囲を、じらすようにこねくり回す。
時折その部分に触れる度、私の脳がショートする。
いやらしい声が、口から漏れてしまう。
不意に、その部分が摘まれた。
「あっ、駄目!そんな、ポッチ強く摘んじゃ、ああ、あーっっ!!」
最後は声にならなかった。
私は薄れる意識の中、茜の身体にもたれかかった。
茜は、そんな私を強く抱きしめてくれた。
[ 2007/06/15 00:01 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

Brave New World 三日目 

今日茜に会っても毅然とした態度でいよう。
そうすればまたいつもの関係に戻ることができる。
気懸かりなのは、茜がどう出てくるかだ。
もしあの時録音でもされていたら…
それをネタに脅してくる茜を想像して、頭を振った。
茜はそんな事をする子じゃない。
こんな事を考えるなんて、私はどうかしている。
「柏木先輩!」
あの声だ。
振り向くと茜が居た。
その隣にもう一人女の子が居る。
まさか今茜と出くわすなんて。
家を遅く出たのがかえって裏目に出てしまった。
狼狽しかけた自分を制し、二人に挨拶を返す。
茜の隣に居る子も吹奏楽部の一年で、二人一緒に居る所をよく見かける。
たしか、松山といったか。
「昨日はありがとうございました」
茜は私の目を見ながら言った。
「い、いや」
冷や汗が噴き出す。
昨夜の事を言っているのは明らかだった。
一体どういうつもりなんだろう。
松山が不思議そうな顔をしている。
「昨日ね、柏木先輩に色々教えて頂いたの」
意味深な言葉だった。
「えー、いいなぁ。もしよかったら今度は私もお願いできますか?」
松山が期待を含んだ目で見つめてくる。
「あ、ええと…」
一瞬どう答えたものか悩み、茜の方へ視線を移す。
笑顔、というより私の狼狽ぶりを楽しんでいるようだ。
「そ、そうね。機会があればいずれ…」
「本当ですか!?ありがとうございます!」
心から嬉しそうな表情だった。
うまくはぐらかそうと思ったのだが、これでよかったのだろうか。
気付くと玄関前まで来ていた。
「それじゃ二人とも、また後で」
そう言って、逃げるように教室へ向かった。

授業中、私はこの後の部活について考え続けていた。
今日もまた何かしらの事を茜はしてくるだろう。
今度はきっぱりと言ってやらねばならない。
そうしないと本当に取り返しの付かない事態になる。
茜が何を考えているのかは分からないが、
これ以上振り回される訳にはいかない。

放課後、いつものように音楽室へ向かう。
ただ今日は昨日より堂々と力強く歩く。
音楽室にはまだ数名の部員しかいなかった。
茜の姿は無い。
準備室へ楽器を取りに行き、音出しをする。
楽曲の練習を始めようとした頃、松山と一緒に茜が入ってきた。
おそらく今日も、昨日のように教えてもらう風を装って近寄ってくるのだろう。
覚悟はできている。

あれから一時間が経とうとしているのに、茜はやってこない。
それどころか、こちらを見ようともしない。
肩透かしを食らった気分だった。
もうじき全体の合同練習が始まる。
それまでに来るかと思ったが、結局そのまま合同練習が始まってしまった。
練習が終わり、各自が楽器の手入れ・片付けを始める。
茜は、他の一年部員達と楽しそうに話している。
意図的に焦らされているのだろうか。
楽器を片付け終わった部員がちらほらと帰り始めた。
茜も既に帰り支度をしている。
このまま帰してしまっていいのだろうか。
私は突然、強い焦燥感に襲われた。
このまま茜を帰してしまっては明日もまた同じ苦しみを味わうことになる。
この件に関しては今日中に片付けておきたかった。
茜がグループから離れたのを見計らって声を掛けた。
「西田さん、この後少し時間あるかしら?」
茜は一瞬考える素振りを見せてから答えた。
「ええ、構いませんよ」
ニッコリと微笑む。
その奥にある感情は読み取れなかった。

あの後、茜は10分程音楽室で待っていて欲しいと私に告げた。
既に15分が経過している。
昨日と同じシチュエーションだった。
カーテンも閉めていない。
電気を消した音楽室の中でじっと茜を待った。
ゆっくりと夜がやってくる。
20分が過ぎた。
しかし、茜が来ないとは思わなかった。
言葉ではうまく表現できないが、茜はまだ学校に居るという確信めいたものがあった。
今日こうして茜を待つことが、前から決められていたような気さえする。
茜がそう仕向けているのかは分からない。
ついさっきまで焦っていたのがまるで嘘のように落ち着いている。
冷静に考える時間が与えられたからだろうか。
それとも…
窓の外に目をやる。
今日も星がよく見える。
この梅雨の時期、二日連続で星が見えるのは珍しい事なのだろうか。
いずれにせよ、星を自発的に見ようとするのは久しぶりな気がする。
そういえば昨日、茜は私と一緒に星空を眺めてみたかったと言っていた。
自分を挑発する為の言動だと思っていたが、本当の所はどうなんだろう。
いや、そんな事今はどうでもいい。
とにかく、茜に言うべきことをきちっと言わなければならない。
25分経とうかという時、ドアの開く音が聞こえた。
「すみません、探し物に時間かかっちゃって」
申し訳なさそうに茜が入ってきた。
「探し物?」
「あー、いいんです。気にしないで下さい」
20分以上待たせておいて、気にしないでというのも変な話だと思った。
「それよりどうしたんですか?先輩の方から誘ってくださるなんて。驚いたけど、ちょっと嬉しいかも」
演技なのか、それとも天然なのか。
本当に喜んでいるようにも見える。
「昨夜の事なんだけど…」
「昨日の事といいますと?」
「昨日、部活の後であなたが私にした事よ」
「ああ、アレですか。私の見込んだ通り、やっぱり先輩にはマゾヒストの素質があったようですね。昨日は大分ご満足いただけたみたいで」
「ち、違う!私はマゾじゃない!」
「そんなことおっしゃっても説得力ありませんよ。昨日ご自分が何をなさったかお忘れですか?」
敢えて思い出さないようにしていた記憶が蘇りそうになる。
「昨日、先輩は私に向かって…」
「わ、分かった、分かったからもういい!」
これ以上その話をされるのは耐えられなかった。
「茜に言わなければならない事があるの」
言う事は既に決めてある。
ただ、どう切り出すべきか。
茜は私をじっと見つめてくる。
おそらく茜も何を言われるかは分かっているのだろう。
「何であんな事をしてしまったのか、自分でも判らないのだけど…」
茜は何も言わない。
「多分どうかしてたんだと思う。一昨日、内藤先生のあんな姿を見てしまって、気が動転しちゃって」
暫し沈黙が流れた。
茜は考え込むように口に手を当てている。
その表情は少し怒っているようにも見える。
先を続けてもよいのだろうか。
「だから、その…」
「分かってますよ」
「え?」昨日の事は誰にも言いません。」
「え、あ、ありがとう」
「二人だけの秘密です。それに、私は先輩を悲しませる様なことしたくないですし」
「あ、あの、録音とかは…」
「怒りますよ?」
どうやら嘘を言っている訳でもないらしい。
とりあえず一安心といったところか。
「じゃあ、お互い昨日の事はなかった事に…」
「ねえ、先輩?」
悪戯っぽい笑みを浮かべながら、茜が顔を寄せてくる。
「昨日は気持ちよかったでしょ?」
「なっ!」
「先輩ったらとっても可愛い声でおねだりするんですもん。私も少し感じちゃった」
「な、何?いきなり」
「私、先輩がマゾの素質あるんじゃないかってずっと思ってたんですよ?」
「べ、別に私は…」
「嘘ついても分かってるんですよ?後輩にあんな事されて、普通だったら耐えられませんよ。それなのに先輩、怒るどころかあんなに濡らしちゃって」
いや、実際の所私は怒りを感じていた。
しかし、怒りを意識すると同時に痺れるような陶酔感が存在する事にも気付いていた。
嫌悪すればするほど、その甘い蜜は私の心に染み込んでいった。
そのまま堕ちる所まで堕ちてしまいたい衝動にかられる。
「先輩、本当はまた私にいじめてもらいたかったんじゃないですか?」
「そんな事、あるわけ…」
ないと断言できるだろうか。
私の身体は既に熱を帯び始めている。
身体が何を求めているのか、私は知っている。
だがそれを認めてしまうわけにはいかない。
「私は決して…」
「分かりますよ先輩、怖いんですよね。現実を受け入れてしまったら、自分が自分でなくなるような気がして」
耳元で茜が囁く。
「でも私、絶対に先輩を悲しませるような事はしませんから。先輩が喜んでくれるように私頑張りますから」
茜の言葉が染み込んでくる。
侵食と言うよりは、むしろ温かく満たしてくれる感覚だった。
それは、私が抱えていた恐怖を優しく溶かしていく。
もしかすると、溶けているのは恐怖ではなく自制心だったかもしれない。
しかし今の私にはそんなことがどうでもよく感じられた。

「ほら、やっぱり期待してたのね」
そう言って、指についた『証拠』を見せてくる。
「そんな、恥ずかしい」
「恥ずかしいです、よ」
「は、恥ずかしいです」
気が付いた時には、もう茜の言いなりになっていた。
止めなければ、という気持ちもなくなったわけではない。
しかし、以前のそれよりははるかに弱くなっている。
今は陶酔感に浸る事のほうが正しいように思われた。
「舐めなさい」
言われた通り、茜の指についた自分の愛液を舐め清める。
「友子、あなたはもう自分がどんな人間なのか分かったでしょう?」
呼び捨てにされたが、それがかえって被虐心を燃え上がらせる。
「返事は?」
「は、はい、茜様」
私は自分の性癖を受け入れた。
この快楽の前では、もはや抗う事は無意味だった。
「ねえ友子、もっと楽しい遊びしてみない?」
「はい、してみたいです」
「じゃあ、服は必要ないから脱ぎなさい」
「は、はい…」
ゆっくりと制服を脱いでいく。
下着に手を掛けた時、さすがに恥ずかしくて俯いてしまう。
「どうしたの?脱がないの?」
「い、いえ、脱ぎます」
ブラジャーを取り、思い切ってショーツをおろす。
恥ずかしさの余り目眩がした。
「いい子ね。それじゃ、そこで四つん這いになって」
床に両手両膝をつける。
その時、背中に大きな負担が掛かった。
馬乗りされたらしい。
「いい?私の言うとおりにするのよ?」
「は、はい!」
「じゃあ、まずは向こうの壁まで進んでもらおうかしら」
言われたとおり、壁に向かって這っていく。
床に押し付けられた膝に、思った以上の痛みが走る。
その時、私のお尻が叩かれた。
ピシャッというこ気味良い音と、じわっと広がる痛みが心を魅了する。
「もたもたしない!」
「す、すみません!」
必死になって前へ進む。
どうにか壁まで辿り着くと、今度は壁伝いに部屋を廻るように命じられた。
「センパイ、いいカッコですね」
膝だけでなく頭の奥も痺れてくる。
「こんな恥ずかしい姿を他の部員に見られたらどうしましょうねえ」
茜の言葉が脳に染み込んでくる。
「こんな情けないセンパイを見たら、きっと皆ゲンメツしちゃうかもしれませんね」
もし本当に誰かに見られていたら…
後輩の子からアプローチされることはよくあった。
ラブレターを渡してくる子もいたし、中には直接告白してくる子もいた。
そんな子達にどう対処したらいいか悩むと同時に、誇らしいような気持ちもなくはなかった。
そんな子達が今の私を見たら…
彼女達の蔑む顔を想像すると、胸が締め付けられるような快感で全身が震えた。
「あ、想像して感じちゃったのね。蜜が溢れてきたわよ」
秘部をなぞられる。
「きゃうっ!」
「ほら、休まない!」
再びお尻を叩かれた。
「でも大丈夫よ、安心しなさい。他の人には知られないようにするから。それとも友子は皆にこの姿を見てもらいたいのかしら?」
「そ、そんなこと…」
「でも、感じちゃったんでしょう?」
「それは…」
「冗談よ。そんな事しないわ。友子は私だけのモノなんだから」
頭を撫でられる。
「分かったわね?」
「はい…」
不思議と満たされた気分で頷いた。
「そうそう、忘れる所だったわ。あそこにある私のバッグの所まで進みなさい」
バッグの近くまで来ると、茜は中から何かを取り出した。
「いい?じっとしてなさい?大丈夫、怖がらなくていいのよ」
突然、視界が塞がれた。
声を出そうとしたが、口に何かを咥えさせられた。
「あなたのために目隠しとギャグボールを用意してきたのよ。あ、でも安心してね、新品だから汚くはないわ」
視界と言葉を封じられる。
そのことが、茜に支配されているという思いを一層強くさせる。
「見回りが来るにはまだ十分に時間があるわ。それまで楽しみましょう?」
返事したつもりだったが、ギャグボールというものを咥えさせられていたためマヌケな声になってしまった。
時計が見れないのでどれだけ時間が残されているのか確かめる事ができない。
もしかしたら誰かに見つかってしまうかもしれない。
そんな不安も興奮を高める要素にしかならなかった。
「さあ、進みなさい」
私は、前よりも大きな胸の高鳴りを感じながら進み始めた。
[ 2007/06/22 00:18 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

近況報告 

実生活でバタバタしていて更新が滞っております。
大学での課題がひと段落したので少しはマシになりそうですが…


>2007/06/23 00:24の方
返信がかなり遅くなってしまいました。ごめんなさい。
それに関しては私としてもどうにかならないものかと思っています。
実際様々な人間関係・シチュエーションの構想を練っているのですが、実用性(笑)の面でどうしても劣ったものになってしまうんですよね。
後輩→先輩というシチュは想像しやすくて書きやすいという面もありまして。

マンネリ打破のために今までとは変わった小説を書こうとして…そこで何度も行き詰ってる状況です。
[ 2007/06/28 19:46 ] 日記 | トラックバック(-) | コメント(-)

Brave New World 四日目 1/3 

やっと金曜日が来たという気がする。
思えば三日前から茜に振り回されっぱなしだった。
二人の痴態を見た時、あまりのことになかなか事実を受け入れられなかった。
教師と教え子の非現実な光景。
やがてそれは私をゆっくりと、しかし確実に取り込んでいった。
どうにかして逃れようとしたが、結局茜の魅力には抗えなかった。
ただ今になって思うのは、自分でもそうなる事を望んでいたのではないかという事だ。
茜のサディスティックな表情を初めて見た時、怖くて全身が震えた。
愛くるしく自分に従順な後輩にそのような一面があった事に恐怖を感じたからだ、とその時は思っていたのだ。
見てはいけないものを見てしまったという罪悪感もあった。
しかしそれらは本当は大したことではない。
あの時、私は確かに辱めを受けている内藤先生に自分を投影していた。
もしあそこにいるのが先生ではなく自分だったなら。
そう想像して言いようのないおののきを感じた。
そして気付いてしまったのだ。
自分がマゾヒストであることに。
茜に見下され、蔑まれたいという心の声に。
それは、決して受け入れてはならない思い。
自分の理性はそれと必死に闘っていた。
そして、負けた。

いつもより早く学校に着いた。
下駄箱に靴を入れようとした時、中に手紙が入っていることに気付いた。
淡いブルーの封筒に、丸文字で「愛しの友子様へ」と書かれている。
周囲に人が居ないことを確認しつつ、中の手紙を取り出す。
内容は簡潔で、「昼休みに屋上で待ってます」とだけ書かれていた。
昼休みまでの時間が長く感じられたが、昨日までのそれとは別の、むしろ逆の心持ちだと言ってよかった。
自分が間違った方向に進んでいるという自覚はあったが、期待感を打ち消そうとは思わなかった。
4限終了後、冷静さを装いつつも胸を高鳴らせながら屋上まで来た。
数分後、茜はやってきた。
「お待たせしてしまってすみません」
「気にしなくていいのよ。それより、用件というのは…」
「はい、これなんですけど」
茜の持っている手提げ袋に視線を移す。
まさかとは思っていたが、本当にこんな所で始めようというのだろうか。
「先輩、お昼ご飯は持ってきてますか?」
「は?」
質問の意図が読めず、聞き返してしまった。
「ですから、お弁当とか持ってきてますか?それとも学食で食べる予定でしたか?」
「あ、え…と」
教室には家から持ってきた弁当が置いてある。
「お弁当だけど、それがどうかしたの?」
「あ、そうですか、そうですよね…」
訳が分からない。
「それじゃ、失礼します。わざわざすみませんでした」
「ち、ちょっと、何か用があるんじゃなかったの?」
「あー、いえ、もういいんです。先輩の顔が見たかっただけなので」
少し涙声だった。
本当に訳のわからない子だと思った。
無邪気でもあり、小悪魔的でもあり、それでいてこんな風に子供っぽい所もある。
変な子だというのが、ここ数日でできた印象だった。
ただ、そんな子に魅かれ始めている自分も同じく変な子なのかもしれない。
ドアを開けて帰ろうとしている茜に向かって叫んだ。
「今日、お弁当持ってくるの忘れちゃったんだけど」
目を擦りつつ、照れたように戻ってくる茜の笑顔が愛しく思えた。

「先輩、あーん」
「い、いや、自分で食べられるから」
「照れなくてもいいんですよ。はい、あーん」
「あ、あーん」
「どう?おいしい?」
「お、おいしい…」
もし他に誰かがいたら、こんな事恥ずかしくてできなかっただろう。
「よかったあ。早起きして頑張った甲斐がありました」
茜の嬉しそうな顔を見るとこっとまで幸せな気分になる。
茜は手作りのお弁当を私に食べてもらいたかったらしい。
曰く、「先輩のために愛情を込めて作ってきました」だそうだ。
教室に残してきた弁当が気になったが、放課後に食べれば問題ないだろう。
「これは、よく出来たわね」
タコさんウインナーをつまむ。
「あ、それですか。作ってみると意外と簡単なんですよ。ウインナーに切り込みを入れて油で炒めるだけでいいんです」
「へえ。あ、これもおいしい」
いい具合に塩味が効いている。
「えへへへ」
こうして見る笑顔からは、夜の顔とはまた違った魅力を感じる。
夜の顔は心を揺さぶる身を任せたくなるような気にさせるが、今の顔はどこか儚げで守ってあげたいという気にさせられる。
「先輩」
「ん、何?」
「明日の事なんですが…部活の後、何か予定ありますか?」
「予定?どうして?」
「もし迷惑でなかったら、一度家にお越しいただけませんか?その、色々とお話とかしたいなって…」
毎週土曜日は、部活帰りに仲の良い部員達と遊びに行っている。
特に決まりという訳でもないが、私が一年の時からの習慣のようなものだった。
明日もそうする予定だったが、どうしよう。
茜が不安そうな顔をしている。
「そうね、お邪魔しようかしら」
「はいっ!」

お弁当を食べ終わりしばし談笑した後、茜が立ち上がった。
「先輩、こっちへ」
茜に手招きされ、言われるままについて行く。
「ここなら誰にも見つかる心配はありませんね」
何の事か分からなかったが、確かにここは校舎からも校庭からも死角になっている。
「もう一つお願いがあるんですけど」
そう言う茜の表情を見てドキッとした。
さっきまでのか弱い印象とは打って変わり、加虐的なそれになっている。
「下着、脱いで下さい」
「え、ええっ!?」
何を考えているんだろう。放課後の人気がなくなった時ならまだしも、今は昼真っ盛りである。
「大丈夫ですよ、誰も見てませんから」
「そういう問題じゃなくて…」
「私の言う事が聞けないのかしら?」
もはやお願いではなく命令だった。
茜に命令されると、理性とは裏腹に身体が熱く反応してしまう。
「で、でももし誰かに見られたら…」
「心配いらないわ。それに見られたとしてもその方があなたには嬉しいんじゃない?」
「そ、そんな…」
「なんなら、もっと人に見られそうな所へ行ってもいいのよ?」
「い、いえ、分かりました…ここで脱ぎます」
周りを確認してから、スカートの中に手を入れる。
誰も居ない事は分かっているのに、どこかで見られていたら、と考えてしまう。
「手が止まってるわよ」
「は、はい、すみません」
ショーツに手を掛ける。
顔が熱くなってきた。
茜は目をそらさず、じっとこちらを見ている。
上履きを脱ぎ、中が見えないよう気をつけながらショーツを足から引き抜く。
「脱ぎました」
「こっちに渡しなさい」
「え、でも、さすがにそれは…」
「渡しなさい」
笑みを浮かべていたが、有無を言わさない迫力があった。
「ど、どうぞ…」
「いい子ね」
受け取ったのと反対の手で頭を撫でられた。
「これは放課後まで預かっておくわ」
「そんな!?困ります!」
「放課後になったらちゃんと返してあげるから、心配しないの」
まるで子供をあやすような声色だった。
茜はさっそと戻る準備をしている。
「あ、あの…」
「放課後、部活で会いましょう」
そういい残して屋上から去っていった。

廊下で人とすれ違うたびに背徳感で感じてしまう。
まさか目の前を歩いている生徒が下着を着けてないとは誰も思うまい。
スカートを穿いているので傍目には分からないだろう。
しかしスカートが捲れでもしたら、大事な所が露わになってしまうのだ。
下半身がスースーする。
まるで本当に下半身を露出しているような錯覚に陥る。
いまやこの学校における自分の尊厳は頼りない一枚の布に守られているのだ。
「あ、部長!こんにちは」
階段を降りている途中、下から声を掛けられた。
反射的にスカートを押さえてしまう。
不自然な動作に一年部員はキョトンとしている。
「こんにちは」
どうにか、それだけ口にする。
「顔赤いですよ?熱でもあるんですか?」
「なんでもないの。放っておいて」
早くこの場を離れたかったのでついぶっきらぼうに答えてしまう。
怒られたと思ったのか、一年生は恐縮してしまった。
早く教室に戻りたいのだが、歩いた拍子にスカートの中が一年生に見られてしまうのが怖い。
一年生も、さっきからその場を離れようとしない。
「あ、そういえば茜ちゃんが嬉しそうに歩いてたんですけど何かあったんですか?お昼休み、二人で会う約束をしてたって本人から聞きましたけど」
「一緒に食事したのよ」
「ああ、なるほど。それでかあ…」
その時、ちょうど運よく予鈴が鳴った。
「あっいけない。それじゃ部長、失礼します」
そう言って階段を上っていった。
どうにかやり過ごせたようだ。
安堵感と共に、少し残念な気がした。
もしあそこで、自分の性癖を知られたら…
そう想像しかけて、慌てて頭を振った。
[ 2007/06/29 19:01 ] 小説 | TB(0) | CM(2)